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「"どうせ"が口癖だった」彼女を変えた演劇の魅力

舞台の魅力が忘れられず芸能の世界へ

 成瀬さんは高校生の時に演劇部に所属して活動。

 自身の台詞ひとつで観客の表情が変わるという経験が忘れられず、高校卒業後に何か舞台に携わる事はできないか?と考えた結果、舞台台本のライティングなら出来ると思い、舞台製作を始めます。

 

 自身が高校の演劇部ではありますが舞台に立っていたこともあり、読みやすく演技がしやすい台本を書くことに定評を得ており、

「こんなセリフを言ってほしいな」「こんな風に表現してほしいな」

というのを、より演者に沿った思考のもと行えていると言います。

 

 ただこのような活動をしていると、徐々に自身の原動力となっている「舞台の快感」を徐々に忘れていってしまうそうで、

 「もう一度舞台に立って、快感を思いだしたい。」

 「ステージからの景色をもう一度見てみたい。」

この願いが届き、芸能活動を始める事になったのです。

 

 成瀬さんはミスアースジャパン香川大会に出場、ファイナリストとなる等結果を残します。

 初日は写真の撮影を行う事が多く、舞台の快感よりも画像写りのポージングを考えたり、服装を考えたり、未経験でわからない事だらけではあるものの個人で考えて行動する事が楽しかったと言います。

 

 親御さんは全面的に芸能活動に賛成しているわけでは無いそうですが、ファイナリストという結果を出すことで黙らせました。

 

  成瀬さんは普段から台本製作やポエムの作詩も行っており、インタビュー中の表現も非常に豊か。

 現在では普段しなかったメイクを行ったり、10cm以上のヒールを履いたりすることが日常的になったといい、以前に比べて堂々と自信を持った生活を送る事ができるようになったのです。

 ミスアースの出場で、外面のみならず内面もより良く変化していったのです。

 

 

「どうせ」「死にたい」 ネガティブな自分をかえてくれた舞台の世界

引っ込み思案であったわけでは無く、「真面目に尖っていた」と言い、自分が正しいと思ったことを我慢する事が出来ませんでした。

 台本作成を始める前は、明確に何をしたいという思いが無いものの、学業含めて様々な努力をしなければなりません。成瀬さんは明確な目標がない事がとても苦しかったと言います。

 

 口癖は「どうせ」や「死にたい」というネガティブな言葉ばかり。

 リストカットも経験しました。自身の部屋でカッターナイフを手に持ち手首に傷を入れる。

 何かで目立ちたいと思っても、どうせ出る杭は打たれてしまいます。

 容易に目立つことが叶う環境はありませんでした。

 

 

ただ、

 「心の中は神様も見ている。」

という親御さんから教えられていた言葉で、いつかは夢が叶う瞬間があるのではないかと信じていました。

そんな時に演劇に出会い、文章を書き自身の世界を作り上げていくことに喜びを覚えるのです。

現在も様々な野望を多方面に広げており、無限大の可能性を秘めている事がわかります。

 

 

 

 

 

 

 

 まっすぐな性格な成瀬さんは、どういう人間になりたいか、どのように内面を磨こうかという事を常に考えています。

 

 ミスアース出場前は外面を磨くことで内面の磨き方に悪影響が出ると考えていたといいますが、ミスアースに出る事でどのような人間になりたいか、といった内外両面を両方磨くことができる、総合的な人間力の向上ができるようになりました。

 

 もし転生した時に、自身の作品が来世の自分に読まれても恥ずかしい思いをさせないようにすることが夢だといいます。

 

 将来長く残るのは読み物であり、建造物や音楽などよりも自身の作品は何よりも長く残ると考えています。

 自身の作品は時代を超えて残る訳だから、恥ずかしい思いをしないようにしようと考えているのです。 

今後の制作活動は…

 現在の台本製作には自身の作品に触れて頂ける方には、ただただ幸せになってほしいとだけ考えて書いていると言います。

 

 あくまで自分は舞台台本を書くことが好きで、そのために芸能活動をしているのだという信念が強く感じられました。

 

 

 しっかりと軸足を踏まえながら、様々な挑戦をしていく方なのです。

 

 

 今後どのような作品を作り上げていくのか、また自身が出演することによって何を獲て、それをどう生かすのか…

 

 彼女の成長は続きます。

インタビュアー:梨田いづみ