地方活性の仕事がしたい。夢を捨てきれずに転職した。
かねてより地域活性化の仕事に興味があったという北村さん。全く別の仕事をしていましたが、年齢を重ねるにつれて地域活性の仕事をしたいという気持ちが大きくなり、人材派遣会社の紹介により現在の株式会社Founding Baseに入社します。
入社した会社は、社員自身がビジネスを展開する都市に住むことで事業を展開する事を基本としています。多くの同系他社は社員自身が地方移住するということが無いため、自分自身が地方に駐在する事までは考えておらず、自身は地元である関東に残りながら業務を行うと考えていたので、実際に現地に住むことになるとは思いもしなかったそうです。
全く知らない街で働くことへの不安はとても大きいものでしたが、年齢を重ねるにつれてこのようなビジネスを始めることは難しくなるため、最後のチャンスをつかみたいという気持ちが大きく、地方移住を決めたのでした。
首都圏の混雑に慣れた自分が新潟の街に移住してわかったこと。
移住した新潟県三条市は、同社が新規に事業展開をする事を決めた都市で、北村さんや他社員さんを中心にゼロからビジネスを展開していくことになります。
今まで首都圏を出たことが無かった北村さんいとって、満員電車の人混みの中で通勤をしなくても良い生活や、知らない街で人脈を形成し直す必要がある事に移住当初には違和感や苦労をしたと言います。
現在はコミュニティカフェや雑貨店の運営の他、イベントの運営等を積極的に行うなど地域に密着した事業を展開しています。例えばコミュニティカフェでの交流イベント、古民家や空き家を活用した肝試しイベントなど、地域特色を活用した取り組みを推進しているのです。また雑貨店は駅前商店街の中にあるので、商店街の他店舗の方とより交流を増やす事によって、商店街の衰退が目立つ時代に逆行して、再活性化への道も模索しています
Iターン、Uターンの促進に必要な「街の活性化」の正解を模索する日々
このような魅力増進の取り組みをしているのは、UターンやIターン等の移住者を増加させるという目的があります。移住定住をサポートする物件提供や人脈形成を促進する事を基本としているのです。
どのようにしたら移住者が増えるのか?魅力を向上させるのか?などを考えていると言います。事業づくりや街づくりが得意な人材からのサポートを受けながら、様々な活動を展開しているのです。
今後はコロナ流行の状況にもよりますが、感染拡大前に行っていたという移住体験ツアー等を復活させる事も考えており、県外の方への取り組みへの制限が緩んだことにより、県外から三条市に呼ぶ取り組みを増やしていきたいと言います。より移住者を増加させ、地域活性のよいスパイラルを形成していきたいのです。
川越みほ
大阪府出身。府内大手テーマパークでスタッフとしての勤務経験があり、現在は関東圏を中心に声優として活動。