2018年から、主に神戸で活動する「スタバ写真家」の須田場 好七(スタバコーヒチ)さん。
スターバックスのカップを映り込ませた写真をインスタグラムにアップし、徐々にファンを獲得し知名度を上げています。
戦場カメラマンの渡部陽一さんのようなファッションと、顔に緑色を塗りたくっている風貌のため、活動内容だけではなく見た目も印象深い方です。
スタバ写真家として活動するきっかけはなんだったのか、今後どのように活動していくのか、お話を伺いました。
きっかけは「これ入れときゃとりあえず映える」はどこまでいけるか
須田場 好七さんは元々スターバックスが好きで、シアトルにあるスターバックス1号店にも足を運んだほど。
店舗がある地名入りのマグカップや、タンブラーを集めていたこともあるそうです。
SNSでは、多くの人がスターバックスのカップを景色や食べ物とともに映しているのを目にします。
須田場さんは、「スタバのカップを入れときゃとりあえず映える」が、どこまで行けるのかを試してみたいと考えました。
普通に写真を撮っただけでは映えないような場所や物でも、スターバックスのカップを入れるだけで映えてしまう。
須田場さんは、スターバックスのカップを入れた写真の魅力に取りつかれていきます。
合同個展で「スタバ映えはみんなに伝わる」と知る
レンタルスペースを営んでいる知人から「合同個展をやらないか」と誘いを受けた須田場さん。
ちょうど「スタバ映え」を思いついた頃だったため、個展ではスタバ映えの写真を展示しました。
スタバ映え写真を見たお客さんが笑っていくのを見て、「スタバ映えはみんなに分かってもらえるんだ」と感じたそうです。
それからは本格的に、いつでもファンの方々が見られるように、インスタグラムにスタバ映え写真をあげていきます。
マインドリセットできるワークショップを開催
インスタグラムにスタバ映え写真を載せるだけでなく、高校や社会福祉協議会でワークショップを行うこともあります。
高校では、写真部顧問の先生からの依頼で「普段は映えないのにスタバにカップを入れたら映える場所の写真を撮る」ワークショップを行いました。
須田場さんがワークショップを請け負った高校生たちは、高スペックのカメラを持てるのは2~3年生になってから。
そのため、なかには「スペックの高いカメラでしか良い写真は撮れない」と思い込んでいる生徒もいるとか。
須田場さんは首からカメラを下げてはいますが、カメラの使い方を知りません。撮影はすべてiPhone。スペックにこだわらなくても、アイデアや構図で次第で素敵な写真が撮れると伝えられるのです。
依頼をくれた顧問の先生からは、「良いカメラでないと、良い写真が撮れないと思い込んでいる生徒たちのマインドリセットになった」と言ってもらえました。
社会福祉協議会では、「人と人とが繋がる」をテーマにワークショップを開催。
テーマに沿って、参加者をランダムに組ませチーム戦にし、「スタバのカップを使って街中で写真を撮ってきてください」とお題を出しました。
すると、普段何気なく歩いてる場所でも、いつもなら通らないような裏路地や、普段なら絶対見上げない角度を見て写真を撮ってきます。
ワークショップを通じ、「ここにこんな場所があったんだ」「ここの上はこんな景色だったんだ」と気付いてもらえるのは、須田場さんのやりがいでもあるのだそうです。
スタバ写真家としてもう一度個展を開きたい
はじめての個展は合同個展で、スタバ写真家として活動する前でした。
今度は個人で、スタバ写真家としての個展を開くのが目標だと語る須田場さん。
そのために今、こつこつと写真を撮りためているそうです。
「スタバ写真家の須田場 好七」の、個人個展開催とさらなるご活躍を楽しみにしています。
須田場好七 Instagram
ライター:海野よる
川越みほ
大阪府出身。府内大手テーマパークでスタッフとしての勤務経験があり、現在は関東圏を中心に声優として活動。
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